「岐阜の川人文化研究会」の方々と、益田(ました)の川に息づく漁労、魚食文化に光を当て、山・川・魚・人の結びつきを楽しく知る機会を定期的に提供しています。

いっぷく図書図鑑センター(菅田集学校 図書室)で、「アジメドジョウ食文化と下呂の自然」をテーマとした特別展を開催されました。

地域に受け継がれてきた魚食文化や伝統漁法、自然環境について、多くの方に楽しく学んでいただきました。

アジメドジョウ、ゴッチャク(ちちこ・うるり)が朴葉すしとピザにトッピングされ、その神秘な味に集まった人たちはあらためて菅田川、神渕川の豊かさをかみしめました。

長い歴史の中で受け継がれてきた「食」と「漁具」。

今回は、実際に使われてきた道具や、地元ならではの食文化が紹介され、来場者は菅田の暮らしと自然の恵みを身近に感じることができました。

展示の見どころ

  • アジメドジョウとゴッチャク(ちちこ・うるり)の朴葉寿司&ピザの実食会
  • 漁具の展示:アジメドジョウを捕える漁法(あじめ穴漁・登り筌)、竹を使った伝統的な魚捕りの道具や、地域特有の工夫が凝らされた漁具を実物で鑑賞できます。
  • 食文化の紹介:地元の食材を活かした料理や、その背景にある生活の知恵を学ぶことができます。
  • 昭和天皇お品書きの公開:「味女」と記したかつて昭和天皇が下呂温泉へ宿泊された際のアジメドジョウを提供した料理のお品書きを特別公開します。
  • アクアトト・ギフでのアジメドジョウ繁殖成功例の掲示昨年アクアトト・ギフとの合同特別展開催時の特殊なアジメドジョウ繁殖生態についてまとめたポスターを掲示して解説します。
  • 地元小学生による菅田川や下呂をテーマにした統計グラフ研究(受賞作品)の展示:『かわとうみでなにがちがう? いきものはっけん!』(小学1年生作品)、『岐阜の郷土料理知ってる?下呂と大垣で食文化を比べたよ!』(小学4年生作品)の統計グラフ展。
  • 大垣北高校自然科学部オオサンショウウオ班による調査報告:交雑オオサンショウオの食性特性と生態系・水産業への影響の発表に、菅田民の皆さんが声援を送りました。

会場では、下呂地域で古くから親しまれてきたアジメドジョウゴッチャク(チチコ・ウルリ)を使った料理の実食会を開催しました。

アジメドジョウとゴッチャクを使った朴葉ずし・ピザを味わっていただき、「こんなにおいしい魚だったとは知らなかった」「昔ながらの味を久しぶりに食べた」など、多くの嬉しい感想をいただきました。

地域の食文化を実際に味わうことで、川魚の魅力や郷土料理への理解を深める機会となりました。

ほうば寿司は菅田民の方に作っていただきました。
アジメドジョウを甘辛く煮付け
ゴッチャクを甘辛く煮付け

普段から菅田川でアジメドジョウやゴッチャクを捕って遊んでいる子供たちも、実際に食べることは初めての体験で「美味しい!」と感動していました。

会場には、アジメドジョウを捕える伝統漁法である

  • あじめ穴漁
  • 登り筌(のぼりうけ)

をはじめ、竹を使って作られた様々な漁具を展示しました。

地域ならではの工夫が詰まった漁具を間近で見ながら、昔の人々の知恵や暮らしについて紹介しました。

展示では、地元で受け継がれてきた魚料理や保存方法、川とともに暮らしてきた人々の生活文化についても紹介しました。

食文化の背景を知ることで、「食べる」だけではなく、地域の歴史や自然とのつながりについても学んでいただく機会となりました。

今回の特別展では、昭和天皇が下呂温泉へご宿泊された際に提供された料理のお品書きを特別公開しました。

お品書きには、アジメドジョウを「味女」と記して提供された記録が残されており、当時から下呂を代表する食材として大切に扱われていたことが分かります。

貴重な資料に、多くの来場者が足を止めて見入っていました。

昨年開催したアクア・トト ぎふとの合同特別展で紹介した、アジメドジョウの特殊な繁殖生態についてのポスターも展示しました。

アクア・トト ぎふで成功した繁殖事例や研究成果を紹介し、普段は見ることのできない生態について詳しく解説しました。

会場では、地元小学生による統計グラフ作品も展示しました。

展示作品は

  • 『かわとうみでなにがちがう? いきものはっけん!』(小学1年生)
  • 『岐阜の郷土料理知ってる? 下呂と大垣で食文化を比べたよ!』(小学4年生)

の2作品。

菅田川と海の両方で実際に魚取りをし、発見した生き物の種類と数を絵グラフにし、川と海の違いについても考察していてわかりやすい研究結果です。
ほうば寿司や鶏ちゃんなどの岐阜の郷土料理の知名度や関心度などを、大垣市と下呂市の人たちにアンケートをとり比較したとても興味深い作品です。

子どもならではの視点で自然や食文化を調べた内容に、多くの来場者が興味深く見学されていました。

大垣北高校自然科学部オオサンショウウオ班による研究発表も行われました。

テーマは

「交雑オオサンショウウオの食性特性と生態系・水産業への影響」

高校生ならではの本格的な調査内容に、参加者は熱心に耳を傾け、菅田地区の皆さんからも温かい声援が送られました。

普段は法律上触れることはできないオオサンショウウオを、イベント時は環境省の許可のもと特別に触れ合い観察が出来ます。

今回の特別展では、食文化・伝統漁法・自然環境・研究活動など、さまざまな角度から下呂地域の魅力を紹介することができました。

地域に受け継がれてきた文化や豊かな自然は、未来へつないでいきたい大切な財産です。

ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

これからも菅田集学校では、地域の自然や文化を学び、楽しめるイベントを開催してまいります。ぜひ次回もご参加ください。

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『岐阜の川人文化研究会』の一環で、県内小学校の総合学習、岐阜大学 応用生物科学部「地域資源学」のゲストスピーカーとして、学校教育の場でも伝統漁法魚食文化についての講義を行っています。

下呂市立萩原小学校

<昔の魚とり・昔と今の味に違いはあるか・昔からの食べ方は・昔と今の川の違い・川はどこから来ているか・川と魚に関する仕事は・川と魚は人を幸せにするか>など、下呂市立萩原小学校3年生からの興味深い質問もたくさん出てきました。

馬瀬川、菅田川で捕えたばかりの生きたアカザ、アジメドジョウ、ヨシノボリ、アブラハヤの展示、27mの張り網をくぐりパニック鮎となった感覚で絡まる体感、長さ7m20㎝・重さ約1㎏の三河竿と長さ7m20㎝・重さ300gのカーボン竿を手にしての友釣り体感、ミミズとがい虫の針刺し体験、岩魚とシマヘビの模擬格闘などの展開で児童も興奮状態でした。

「今日は月に一度のふるさと給食の日です」となって、児童と一緒に給食をいただくことに。

そのメニューの一つに「アマゴのレモン煮」が。今日の総合学習の内容にもなったアマゴの養殖で、飛騨小坂で育てられていて、頭からシッポまで全部食べられます。そのほか下呂市産トマト、麦ごはん、豆腐、切干大根、しめじ。児童たちも満足顔楽し顔での給食、その食事中も川と魚に質問が飛んできて有意義な時間を過ごしました。

岐阜大学 応用生物科学部

応用生物科学部「地域資源学」のゲストスピーカーとして90分講義。テーマは「昔の魚とり・川魚の味」。

↑ミミズとがい虫の針刺し体験。

↑熱心に書いてくれた講義感想レポート。

魚皮拓の展示、概要説明。

📌 まとめ
「漁労文化」をテーマにした展示と講座は、自然と共に生きる知恵と食の豊かさを実感できる絶好のチャンスです。伝統を体験しながら、地域の魅力を味わってみませんか?

次回の開催は決定次第、ブログやインスタグラムでお知らせします📢

いっぷく図書図鑑センターでは、オオサンショウウオが生息する豊かな自然環境の菅田川で、体験型図書室としても様々な活動をしています。

水辺の生き物を探す『菅田川ガサガサウォッチング』など、遊んで学べる自然野外活動を開催しています。

キャンプスタイルで外で本が読める『出張図書室』や、野外活動での水分補給に『セルフカフェコーナー』も楽しめます♪

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